校長室から

「たけっちサポーターズ」発足会・趣旨説明の補足

 私からは、本校の実情と、キャリア教育の視点から補足させていただきます。

 先ほど、冒頭のご挨拶でも触れましたが、本校は知的障害のある特別支援学校であり、在校する児童生徒には、一般の小学校、中学校、高校の児童生徒にはない、社会で生きていく上での様々なハードルがあります。

 これまで、一般就労できる生徒もおりましたが、福祉事業所への就労や生活介護となる生徒は少なくありません。それでも児童生徒・保護者、そして教員の願いは彼ら彼女らの卒業後の自立です。

 そこで、本校が第一に目指すものを、児童生徒の卒業後の自立とし、それに本気で取り組んでいこうじゃないかということになりました。

 そのために、より多くの企業様・事業所様との出会いがあれば、企業就労の機会は増えると考え、この日を迎えることができました。

 現場実習や作業学習の教材のご提供など、ご支援いただいている企業様、事業所様と連携の機会を相互に増やすことで、

 1つに、関わりの中から学校は企業様・事業所様のニーズを伺い、それに応えた教育活動を実践していく。具体的には、12年間を見通したキャリア教育の研究開発とその実践です。 

 例えば、児童生徒が制作した物品や農作物などを、企業様にお伺いして販売させていただいたり、清掃活動に従事させていただいたりなどもイメージしています。企業様とコラボレーションした商品開発やイベントでの販売などの実践例もあります。

 2つめとして、企業様・事業所様での現場実習などの機会を増やすことで、情操面や心の安定化を図り、卒業後から切れ目のない就労につなげ、離職率を減少させる取組もしてみたいとも考えています。

 3つめは、1、2の活動を充実させるために、公的資金だけでは賄えない、教育活動への経済的な支援を頂戴したいということがあります。 

 本校は、樹林公園、自衛隊とその官舎、隣の学校に囲まれており、残念ながら地域社会との接点を結ぶのには、距離的・空間的になかなか難しい面があります。このことと、本校が積極的に地域社会に打って出て、連携を深めてこなかったことが、本校の地域社会における認知度を押し下げてきたと考えています。

 コミュニティ・スクールとして始動した本年度からは、その機能を積極的に発動することによって、地域社会の皆様と積極的に連携を深め、さらに連携の輪を広げ、支援者を増やしてまいりたいという願いがあります。

 いずれは、本校のホームページを一望することによって、児童生徒、保護者、企業・事業所様、福祉サービスや地域社会の人々など、多くの人々が集う場をメタバース空間に、そこに地域社会を構築できたらと考えています。

 そのためには、皆様のご支援がどうしても必要です。障害のあるなしに関わらず、全ての人々が一体となった地域社会づくりに貢献していただけたらとお願い申し上げます。