令和4年度 小・中学部卒業式 校長式辞
桜開花の知らせが届き、陽だまりに吹く風が春の訪れを感じさせるこの佳き日に、令和四年度 埼玉県立和光南特別支援学校、小学部第四十六回卒業式、中学部第四十五回卒業式を、ご来賓並びに保護者の皆様のご臨席のもと、挙行できますことを大変嬉しく存じます。
さて、卒業証書を手にした小学部二十一名、中学部二十二名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今日までの学校生活の中には、楽しかったことや嬉しかったこと、時には辛かったこともあったと思います。そうした記憶の一つ一つが、皆さん一人一人の胸の中で、今、思い出されているところと思います。
振り返れば、皆さんが本校で過ごした令和になってからのここ四年余りは、毎日が新型コロナウイルス感染症との闘いでした。普段の学習活動に様々な制限が課せられたことはもとより、学校行事の延期や内容の変更、時には中止を余儀なくされたこともありました。それでも、運動会や修学旅行、たけのこ祭など、人生で欠くことのできない大切な思い出となる学校行事を、皆さんと一緒に経験できたことは、私にとって大きな喜びとなっています。
小学部卒業生の皆さんは、天候にも恵まれた運動会で、最後まで楽しく全力で走り、仲間との絆を結びました。
中学部卒業生の皆さんとは、一緒に行った伊豆の修学旅行が、とても楽しい思い出となっています。パノラマパークから眺めた海。シーパラダイスのたくさんの魚たち。そして、富士山の雄大な眺めが、昨日のことのように思い出されます。温泉もよかったし食事もよかった。
たけのこ祭では、日々の練習の成果を、本番のステージで存分に発揮できただけでなく、みんなで力を合わせて一つのことを成し遂げる楽しさ、素晴らしさを学びました。
四月からは、小学部の皆さんは中学部へ、そして、中学部の皆さんは高等部へと進学します。
皆さんは今、中学部や高等部での学校生活に、大きな期待で胸を膨らませているところと思います。とはいえ皆さんが、これから過ごす新しい生活には、楽しいことや嬉しいことだけでなく、悩む日も少なからずあろうかと思います。何があっても、どんなことがあっても、これまで学んできたことや経験したことを活かしながら、元気よく、仲間とともに心ゆたかにたくましく育ってくれたらと願っています。
保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。今日までのお子様との生活には、私どもには到底計り知ることのできないご苦労もあったことと存じます。夏の暑い日や梅雨の中、雪の冬の朝も、お子様を送り出してくださり、ありがとうございました。保護者の皆様のお支えによって、お子様は心も体もこんなに大きく立派に成長しました。
学校として至らない点も多々あったことと存じますが、今日まで本校教育活動にご理解とご支援を賜り、心から感謝申し上げます。四月からも引き続き、私たち教職員も微力ながら、精一杯、お子様の成長を見つめ、寄り添い、育んでまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。
むすびに、厳しい社会状況の中、本日ご臨席を賜りましたご来賓並びに保護者の皆様に心より感謝申し上げますとともに、卒業生全員の限りない成長と健康をお祈りし、式辞とさせていただきます。
令和五年三月十七日
埼玉県立和光南特別支援学校長 矼 秀年