桜のつぼみが膨らみはじめ、陽だまりに吹く風が春の気配を感じさせる今日の佳き日に、令和三年度埼玉県立和光南特別支援学校、高等部第四十一回卒業式を、保護者の皆様のご臨席を賜り挙行できますこと、大変うれしく存じます。
さて、卒業証書を手にした高等部二十八名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今日までの学校生活の中には、楽しかったことや嬉しかったこと、時には苦しかったことがあったと思います。そうしたかけがえのない記憶の一つ一つが、皆さん一人一人の胸の中で、今、思い出されているところと思います。
振り返りますと、皆さんが本校で過ごした令和になってからのここ二年余りにおいては、新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な学校行事が延期や中止を余儀なくされてしまいました。
それでも、運動会や修学旅行、たけのこ祭など、学校生活のみならず、人生で欠くことのできない大切な思い出となる学校行事を、昨年は皆さんと一緒に経験できたことが、私にとっては大きな喜びとなっています。
元気な選手宣誓の声に始まった運動会では、最高の天候にまぐまれ、みんな力いっぱいに青々とした芝生の上を駆け抜けました。
練習に練習を重ねてきたエイサーの演技は見事で、仲間と団結して全力で燃え上りました。
修学旅行で行った草津は、とても楽しい思い出となりました。夜の湯畑のイルミネーションの美しさや、サファリパークの猛獣たちの姿が昨日のことのように思い出されます。
たけのこ祭では、日々の練習の成果を、本番のステージで存分に発揮できただけでなく、みんなで力を合わせて一つのことを成し遂げる楽しさ、素晴らしさを学びました。
明日からは皆、長年過ごしたこの学び舎を巣立ち、それぞれの進む道に向かってはばたきます。
皆さんは今、四月からの生活に大きな期待で胸を膨らませているところと思います。
とはいえ、これから始まる新しい生活には、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、悩む日も少なからずあろうかと思います。
何があっても、どんなことがあっても、これまで和光南で学んできたことや経験したことを活かして乗り越えてください。
どんなに辛いことがあっても、仲間や先生方と過ごした日々を思い出せば、必ず元気がでるはずです。そしていつまでも心ゆたかにたくましくいてください。私はそう願ってやみません。
保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。
今日までのお子様との生活の中には、私どもには到底計り知ることのできないご苦労があったことと拝察いたします。
夏の暑い日や雪の冬の朝も、長きにわたってお子様を送り出してくださり、本当にありがとうございました。
保護者の皆様の後押しによって、今、お子様は心も体もこんなに大きく立派に成長しました。
学校として至らない点も多々あったことと存じますが、今日まで本校教育活動にご理解とご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
私たち教職員も微力ながら、これまで精一杯、お子様の成長を見つめ、寄り添い、支えるお手伝いができたこと、大変光栄に存じております。
職員一同、この経験を糧に、今後とも本校の教育活動に邁進してまいります。
むすびに、昨今の厳しい社会状況の中、ご臨席を賜りました保護者の皆様に心より感謝申し上げますとともに、卒業生全員の限りない成長と健康をお祈りし、式辞とさせていただきます。
令和四年三月十六日
埼玉県立和光南特別支援学校長 矼 秀年